認知機能改善プログラムについて

★ デイケアminamiでは、H27.1より
  認知機能矯正療法NEARを実施しています!!

認知機能矯正療法NEARとは

認知機能(記憶・注意集中・問題解決など)の回復を目的としたアプローチであり、就労や復学、生きやすさを目指すための認知リハビリテーションです。

「なぜNEAR?」

統合失調症などの精神疾患を患うと、認知機能が低下してしまいます。
実は、精神症状より、この認知機能の低下が“生活しずらさ”に関係しているのです。
そこで近年、米国でコンピューターゲームを使って認知機能を改善する方法が開発され、日本でも行われるようになりました。それがNEARです。

「例えば…」

認知機能が低下していると…

目標

認知機能障害の改善だけではなく、認知機能障害が改善されることにより、患者様の主観的幸福感が向上することにあります。

対象者と方法

主として統合失調症圏の患者様で、内容は認知機能をターゲットにしたコンピューターセッション(週2回)とCRS(認知矯正療法士)による言語セッション(週1回)を組み合わせたプログラムです。このような学習活動やセッションを通して、日常生活への般化や社会転帰を目指していきます。

効果や変化

「明るくなったと 内科の主治医に言われた」
「周りがよく見えるようになった」
「久し振りに就労への気持ちが出てきた」
「ちょっと自分はできるんじゃないかって思えてきた」
「NEARって1人暮らしになったときにも使えると思う」
「認知機能って身近にあるって思った」
「なんか色々気付くことが増えた」
「バレーのトスが上手くなったって言われた」など。

また他のメンバーさんからは、“優しくなった”“楽しそうにみえた”“知的な会話しているなって羨ましかった”などの声が聞かれ、行動面では、ケーキやお弁当を作ってこられたり、新しい手芸品や手芸教室に参加されたりなど、新しいことへのチャレンジが見られています。
何よりも「NEARに参加出来て良かった」という声が聞かれており、次の人に口コミで良さを伝えていらっしゃいました。


★ H28年1月よりデイケアminamiにて
  メタ認知トレーニングを実施しています。

MCT (Metacognitive Training)

MCTとは、生活しやすいための認知訓練であり、妄想や思い込みによる問題を軽減させることを目的としています。再発の予防、対人トラブルの軽減、生きやすさアップなどの効果があるとされ、具体的には心理学的メカニズムに注目した講義(スライド)と、楽しみながら学ぶことができるディスカッションを行い、患者様の困った強い思い込みに対し、今までやってきた問題解決の方法について振り返り、それらを更に良くしたり変化を促すものです。

プログラムには、2つのCycleがあり、それぞれ8つのモジュールからされています。セッションは、基本的に週に1回(60分)の小グループで行っています。
また、この2つの新しいプログラムは、組み合わせることで、認知機能の改善と妄想軽減の両面からアプローチし、より生きやすい生活を作ることが出来ます。

ご興味のある方は、まず事前にご連絡いただき、医師の診察を受けアセスメントさせていただいた上で、デイケアminamiに申し込む流れになっています。

うつ病のためのメタ認知トレーニング D-MCT(Metacognitive Training for Depression)