病棟について

当院は、精神科急性期治療病棟33床(A棟2階)、精神科療養病棟92床(A棟3階、B棟2・3階)、特殊疾患病棟(精神病棟)42床(B棟4・5階)の4看護単位167床で運用しています。

看護体制は、精神科急性期治療病棟が日勤・夜勤を合わせて入院患者13人に対して1人以上の看護職員の配置と精神科療養病棟が15人に対して1人以上の看護要員を配置しています。

また、各病棟には精神保健福祉士を配置し、作業療法士・公認心理師・臨床心理士(以下、「心理士」という。)等と連携しながら退院促進に力を注ぎ、社会生活の支援に努めています。

今後、病棟の特徴を生かして再編成しながら当院に合った看護システムを構築し、患者様が安らぐ療養環境を保つためにたゆまぬ研鑽をしていきたいと考えています。

A-2病棟

精神科急性期治療病棟とは、様々な精神疾患により精神症状が悪化した患者様を、他職種からなるチーム医療を集中的に展開することで、3ヶ月以内の早期退院・社会復帰を行うことを目指す短期治療病棟です。

精神科急性期治療病棟では、患者様の症状、状態を精神保健指定医、看護師、精神保健福祉士、作業療法士、心理士などのチーム全体で、患者様個人にあわせて薬物療法・精神療法・精神科リハビリテーション・心理療法などを行っています。

個人を重んじ、自主性、気持ち、希望を大切にし、社会のなかで生きていくために、過大な圧力を感じることなく生活できるよう援助・支援にあたっています。
また安全で安心できる環境として、個室10床を備えた定員33床の男女混合病棟となっております。患者様の年齢層も幅広く、思春期から老年期を迎える方まで利用されています。
そのため社会復帰後の生活環境に近い環境で療養できることが可能となっています。また閉鎖病棟ですが、当院敷地内のグラウンドや、ほのぼの喫茶せせらぎ(就労継続支援B型)までの外出など出来るだけ開放的な環境を提供しています。

A-3病棟

男女混合の精神科療養病棟(32床)の閉鎖病棟です。

個室は9室あり、どの部屋からも周囲の景色が見渡せ開放感にあふれています。
閉鎖病棟ですが、グラウンドまでの外出が自由な方もあり、患者様に合わせた看護ケアに取り組んでいます。
長期入院患者様もいますが、精神科急性期病棟や他の病棟、またコメディカルスタッフとの連携を深め、退院の促進化に努力しています。

病棟横にある屋上では、プランターに花々やミニトマトを植え、患者様と共に日々の成長に頬を緩めております。みんなで収穫を楽しみにしています。

また、パラレル(場は共にしながら、人と同じことをしなくてもよく、自分の状態や目的に応じた利用ができる)で、ビーズによる作品、陶芸、折り紙、革細工、紐による作品など素敵な作品が仕上がっています。
その、完成した作品を見せていただき、スタッフ側が元気を頂いています。
これからも患者様に寄り添った、暖かい病棟にしていきたいとスタッフ一同、日々励んでおります。

B-2・3病棟

B-2・3病棟は、男子30名 女子30名 合計60名の入院が可能な精神科療養病棟であり、各階に6人部屋が4室、個室が6室あります。
この病棟では比較的長期的な治療、入院が必要な患者様が入院される病棟です。

閉鎖病棟ですが、グラウンドまでの外出が自由な方もあり、患者様に合わせた看護ケアに取り組んでいます。また、病棟も患者様が快適な療養生活ができるように採光、換気に配慮した明るく清潔な療養環境を心がけ、レクリエーションも季節に応じてさまざまな行事を取り入れ、患者様の気分転換になるようスタッフ一同で取り組んでいます。

退院に向けて作業療法士、精神保健福祉士などの専門職と連携を図り、患者様が安心して退院していただけるようチームでサポートできる体制になっています。

B-4・5病棟

精神疾患を持ちながら、お身体が不自由で終日ベッドで過ごされる、車椅子等を必要とする患者様を対象とした病棟です。
体に合併症をもつ高齢者に対しては、内科医による専門的治療を行っています。
当院では、特殊疾患病棟入院料2を2023年1月1日に基準取得致しました。

日常生活の援助を中心に、回想法や音楽体操などのレクリエーション療法、栄養指導、心理カウンセリングなどを通じて、暖かい思いやりとふれあいに満ちた療養生活がすごせるように活動しています。
また、四季の変化を感じながら、生き生きとすごしていただけるように、季節ごとのレクリエーションを企画しております。

地域との連携を大切にして、精神保健福祉士を窓口として相談業務を行っています。そして、高齢者やそのご家族と病状説明などを通じて、お互いに情報交換しながら援助を行っております。
受診や入院、家族のこと、生活・経済的なことなどご相談ください。